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No.54

『ザ・クリエイター』観た

『AKIRA』、『攻殻機動隊』、『BLADE RUNNER』、『Detroit: Become Human』が好きな人は絶対に刺さる内容で大満足でした。
ジョン・デヴィッド・ワシントンの圧倒的主人公力が炸裂してて大変良かったです。
以下、本編のネタバレとセンシティブな内容を含む感想、考察になります。

西側の人間たちがニューアジアの人達(場所的にベトナム系の人が多いかな)を蹂躙していく様が、ベトナム戦争を想起させるような表現・演出だったのに驚いた。
全米公開の映画でようやったなぁと。ある意味で観ていて凄くヒヤヒヤしました。
今どき珍しいくらい悪には悪の事情が、とかなくて映画全体を通して西側の人間が徹底的に悪い奴らとして描かれていたのも印象的でした。
なんかこう、昨今の世界情勢とかと色々と紐付けて考えてしまいそうな具合で…かなり攻めてるなぁって。

映画終盤の、アルフィーちゃんがノーマッドの脱出ポッドでマニピュレータの攻撃から逃げ惑うシーンについて。
これ…中絶手術を模してるんじゃないかなって…考え過ぎかもしれませんが。
マヤ(AI)とジョシュア(人間)の間の子(新たな種)の誕生を阻止せんとする反AI勢の図、みたいな。
というかジョシュアとマヤってアダムとイブですよね。
ただ脅威を排除するなら機関銃をぶっ放せばいい気もするのに、
敢えてマニピュレータという要素を持ってきたのには何かしらの意図があるんじゃないかなーって考えて辿り着いた勝手な考察です。

アジア圏の人々はAIと共生するっていうのもすげー納得。たぶん宗教的な違いもあるだろうけど。
少なくともあの世界の日本だったらAIアイドルとかAIコンカフェとか作ってキャッキャしてるでしょう。

今作、他にも感心した点はいくつかありますが、特に良かったなーって思ったのが日本語がしっかりネイティブの発声だったことですね。
度々聞こえてくる日本語がどれも全く違和感が無くて、ちゃんとあの世界で人々が生きてるんだなっていうのが伝わって良かったです。
(電波ソング…というか子供向けっぽい曲が掛かってた時はだいぶ集中出来なかったけどww)
あとあの世界でも龍角散ダイレクトってあるんだなーって。さすが龍角散。(多分ロケ地は新宿か渋谷かな)

Ken Watanabeことハルンの側近っぽいロボットくんとベイブちゃんすげー好きだったのにどうして…。
煙草吸ってるロボットくん良すぎ…寝る時ケーブル挿して電力供給してるの可愛い。
ベイブちゃん、あなたナイトシティのリジーズバーにいらしてましたよね??
『Cyberpunk 2077』の実写化ってああいう感じになるのかなーってワクワクした。

ハリウッド超大作って銘打ってたので、大味なSF映画なのかなーってちょっと不安だったんですが、
しっかりメッセージ性があって作り込まれた映画だったので本当に観て良かったと思える作品でした。畳む

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